腰痛に良く効くマッサージとは

腰痛にはマッサージが効果を発揮することがありますが、すべての腰痛に対して効果があるわけではありません。
マッサージによって症状の改善が期待できる腰痛の多くは筋肉の緊張や血行不良によって引き起こされています。

多裂筋
  1. 多裂筋(たれつきん)のマッサージ:
    • 多裂筋は背骨を囲むようにして小さな筋肉が連なっている部位です。
    • うつ伏せになり、背骨のすぐ脇を揉み込みましょう。
    • 骨盤と背骨が交わっている箇所から上に伸びているラインが特に固まりやすいので、背骨のすぐ横を下から上にずらすイメージで揉んでください。
腰方形筋
  1. 腰方形筋(ようほうけいきん)のマッサージ:
    • 腰方形筋は背骨を支える筋肉で、外からは見えない部位です。
    • 脊柱起立筋の延長線と骨盤が交わった位置に手をあて、肋骨を内側にずらす形でマッサージします。
  1. 臀筋群(でんきんぐん)のマッサージ:
    • 臀筋群はお尻の筋肉の総称で、腰から身体の側面を下に辿っていった場所にある大腿骨周辺をマッサージします。
    • 横向きに寝て、クッションを股間に挟んで臀筋群を揉み込むのが効果的です。

これらのマッサージは、筋肉の強張りや緊張を取り除くことで血行を促進させ、腰痛の改善に役立ちます。ただし、神経や骨に起因する腰痛の場合はマッサージを避けるべきです。また、姿勢の改善も腰痛対策に重要ですので、日常的な姿勢にも注意しましょう。

マッサージの代わりに何か他の方法はあるのでしょうか!?

マッサージ以外にも腰痛の緩和や予防に役立つ方法があります。以下にいくつかの方法をご紹介します。

  1. ストレッチ:
    • 腰痛を和らげるために、腰回りの筋肉を伸ばすストレッチを行いましょう。
    • 腰を丸めたり、背中を伸ばしたりするストレッチが効果的です。
    • ヨガのポーズやピラティスのエクササイズも試してみてください。


      腰痛を緩和! 座ったままできる1分ストレッチ
    • ①猫背x鳩胸ストレッチ
    • 浅めに椅子に座り、背中を丸め、胸を反らすという動作を、ゆっくりと深呼吸をしながら20秒繰り返します。この時、骨盤を起点にして行うことを意識して下さい。
    • ※悪い例
    • 背中が前傾、後傾するのはNG。
    •  
    • ②4の字おじぎ
    • 浅めに椅子に座り、脚を4の字に組み、骨盤を起点にして、背筋を真っすぐに伸ばしたまま、前へおじぎするように倒れます。しっかり呼吸をしながら、脚を組み替えて各10秒行います。
    • ※悪い例
    • 背中が丸くなるのはNG。
    •  
    • ③座ったまま前屈
    • 浅めに椅子に座り、片方の膝を伸ばした状態にします。もう片方は膝を直角に曲げ、この状態で骨盤を起点にして、背筋を真っすぐにした状態で呼吸をしながら前屈をします。脚を左右入れ変えて各10秒行います。
    • ※悪い例
    • 背中が丸くなるのはNG。
    •  
    • 以下に、腰痛の予防や改善に役立つマッサージの方法をいくつか紹介します。ただし、具体的なマッサージを行う際は、専門家の指導を受けることをおすすめします。
  2. 温熱療法:
    • 温めることで筋肉の緊張を和らげることができます。
    • 湿布や温めたタオルを腰に当ててみてください。
  3. 運動:
    • 腰痛を予防するために、腰回りの筋肉を鍛える運動を取り入れましょう。
    • ウォーキングや水泳、サイクリングなどがおすすめです。
  4. 姿勢の改善:
    • 正しい姿勢を保つことは腰痛対策に重要です。
    • 長時間同じ姿勢でいる場合は、休憩を取りながら姿勢を変えてください。
  5. 腰痛に適した寝具:
    • 寝具も腰痛に影響を与えます。適切なマットレスや枕を選びましょう。

これらの方法を組み合わせて、腰痛の改善に取り組んでみてください。ただし、症状が重い場合や持続する場合は、必ず医師の診断を受けてくださいね。 .

自分で出来る腰痛に効くストレッチを紹介します。

腰痛の予防や改善に効果的なストレッチをいくつかご紹介します。ただし、具体的なストレッチを行う際は、無理なく行い、痛みを感じた場合は中止してください。以下のストレッチを試してみてください。

  1. 腰回りのストレッチ:
    • 仰向けに寝て、両膝を曲げます。
    • 両手で膝を抱え、胸を引き寄せるようにします。
    • この姿勢を数十秒キープして、腰回りの筋肉を伸ばします。
ハムストリング
  1. ハムストリングストレッチ:
    • 床に座り、片足を伸ばします。
    • もう一方の足を曲げて、膝を抱えます。
    • 伸ばした足のつま先を引き寄せ、ハムストリングを伸ばします。
腰方形筋
  1. 腰方形筋のストレッチ:
    • 立って、片足を前に出します。
    • 膝を曲げ、もう一方の足を後ろに引きます。
    • 腰を少しだけ後ろに倒し、腰方形筋を伸ばします。
  1. 仰向けの膝胸ストレッチ:
    • 仰向けに寝て、両膝を曲げます。
    • 両手で膝を抱え、胸を引き寄せるようにします。

これらのストレッチを毎日行うことで、腰痛の改善に役立ててください。
また、症状が重い場合は必ず医師の診断を受けてくださいね。

最後に腰痛を予防するためのストレッチを紹介します。

簡単にできる腰痛対策のストレッチをいくつかご紹介します。ただし、医師の診断が必要な場合や痛みが強い場合は、速やかに専門家に相談してください。

1. リラックスタイムに寝たままできる簡単ストレッチ

これらのストレッチは、就寝前や休日のリラックスタイムに試してみてください。

  1. 全身を伸ばす:
    • 仰向けになり、両手を上に伸ばします。
  2. 腰をひねる:
    • 片ひざを曲げて持ち上げ、もう一方の足の方向に倒します。両肩が浮かないように注意しましょう。
  3. 片ひざを抱える:
    • 片ひざを胸のほうに引きつけます。伸ばしている足のひざ裏が浮かないように注意してください。
  4. 両ひざを抱える:
    • 両ひざを胸のほうに引きつけます。
  5. 両足を開く:
    • 両ひざを曲げて外側に倒し、両足の裏を合わせます。

2. 仕事の合間にできる簡単ストレッチ

長時間のオフィスワークなどで固まった腰まわりをほぐすためのストレッチを以下に示します。

  1. 太ももの裏を伸ばす:
    • 椅子に浅く座り、片ひざを伸ばします。伸ばしている足に両手を沿わせて、ゆっくり上半身を前に倒します。
  2. お尻を伸ばす:
    • 椅子に浅く座り、片ひざに反対側のかかとを乗せて、上半身を前に倒します。
  3. 座ったまま腰をひねる:
    • 椅子に座り、上半身を右に捻ります。左手で右ももの外側をつかみます。

3. ストレッチを効果的に行うための工夫

  • 基本はひとつの動作を20秒間キープ: 静的ストレッチでは、筋肉を伸ばした状態を20~30秒キープすることが効果的です。
  • ストレッチは入浴後20分以内が◎: 入浴後の身体は温まっているため、ストレッチ効果が高まります。

これらのストレッチを日常に取り入れて、腰痛を予防しましょう。