疲労と睡眠は密接に関連しているみたいですね。昼間の活動や仕事で蓄積した疲労は、適切な睡眠によって
ほぼ回復できることが知られています。
深夜まで起きていたり、中途覚醒などで睡眠時間が短くなると疲労が回復せず、翌日に持ち越されます。 それがどんどん積もっていくと慢性的な疲労状態に陥ってしまいます。
疲労を回復するには睡眠は必須なのです。昼間の活動や仕事で蓄積した疲労は、適切な睡眠によってほぼ回復できることが知られています。
1、質の良い睡眠をとることが大切:
睡眠は体の疲れを取るだけでなく、脳の疲れを回復させる役割も果たします。自分ではよく眠れているつもりでも、翌朝に疲れが残っている場合、質の良い睡眠がとれていない可能性が高いです。
2,睡眠の質を高めるポイント:
〇寝つきの良さ:すぐに眠ってしまうことは、脳が極度に疲れているサインです。
〇疲れているときに「寝落ち」することは、脳の自律神経の中枢が疲れていることを示しています。
〇起床から4時間後の眠気やだるさ:脳が最も活性化する時間帯であるため、この時間に疲れを感じる場合は、睡眠の質が悪化している可能性があります。
3,平日と休日の睡眠時間の差:
平日の睡眠時間が足りていない場合、疲労が蓄積していきます。睡眠時間を長く確保するだけでなく、質の良い睡眠を心掛けましょう。
疲労を回復するためには、適切な睡眠を大切にし、脳の疲れを癒すことが重要です。
「疲労」とは、呼吸や心拍、血液循環、体温などをコントロールしている自律神経の中枢に負荷がかかることで、活性酸素が大量に発生し、脳の神経細胞がサビついて自律神経機能が低下している状態。そのサビがこびりついてとれなくなった状態が「老化」なのであります。
疲労が蓄積して老化につながってしまうと、元に戻すことはできません。そうなる前に、脳の神経細胞のサビを落とし、疲労を回復させることが重要になってきます。
疲労医学の第一人者である東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんは、「サビついた細胞を修復し、疲労を回復させるには『質の良い睡眠』をとることが不可欠です」と話されています。「そもそも睡眠の目的は、体の疲れをとることではなく、疲労の根本的な原因となる『脳の疲れ』を回復させることにあります」
つまり「質の良い睡眠」とは、「脳の疲れをとる睡眠」ということになります」。自分ではよく眠れているつもりでも、翌朝も疲れが残っている、体がだるくてすっきりしないと感じるようなら、質の良い睡眠がとれているとは言えません。
眠っているはずなのに、自律神経の疲れが回復していない可能性が高いのです。そのような質の悪い睡眠や、睡眠不足が借金のように積み重なって「睡眠負債」の状態になれば、疲労が悪化して、心身にさまざまな不調が生じてくるのです。
「『寝落ち』は主に、睡眠不足や睡眠の質が悪いことが原因で起こると考えられます。脳が強制的に意識をシャットダウンして、すぐに休息をとらなければいけないほど、自律神経の中枢が疲れているのです」
次に、「起床から4時間くらいすると、眠気やだるさを感じる」という項目。これも、疲れがとれていないサインなのです。人間の体には体内時計に基づく「生体リズム」が備わっています。睡眠と活動(覚醒)の周期もその1つなのです。生体リズムは起床を起点に変化していくが、梶本さんによれば、起床から4時間後は脳が最も活性化するという。
「本来であれば、起床の4時間後は1日の中で最も脳が活動的になるので、創造的な仕事をするのに適していると言われています。その時間に眠気やだるさを感じるということは、それだけ疲れている証しだと考えられます」(梶本さん)
続いて4つ目。仕事をはじめ何らかの活動をしている平日の睡眠時間と、休日に自然に目覚めたときの睡眠時間に2時間以上の差がある場合、平日の睡眠時間が足りていない可能性があります。
睡眠不足の状態では、疲労が回復せずに残り、蓄積していってしまうのです。
睡眠不足や質の悪い睡眠のために疲労がたまっている場合、ただ単に睡眠時間を長くすれば疲労が解消するかというと、そういうわけではないのです。
いくら睡眠時間を長く確保したとしても、睡眠の質が悪いままでは、疲労回復は見込めません。その人にとって必要な睡眠時間は個人差があるので一概には言えませんが、寝ても翌朝に疲れが残るようなら、睡眠時間の確保と同時に、睡眠の質を改善していく必要がありますね。
疲労の正体である「脳の自律神経の疲れ」を回復するために最も大切な、「質の良い睡眠」のとり方を、
疲労医学の第一人者である東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身さんに聞いていった、日経Goodayの
一部の記事も参考に記させて貰いました。
疲労を回復するためには、質の良い睡眠が重要です。以下のポイントを意識してみてください。
十分な睡眠時間を確保すること。ただし、質の良い睡眠も大切です。
部屋を暗くして寝ることで、メラトニンの分泌を促し、良い睡眠をサポートします。
炭水化物やたんぱく質をバランスよく摂取する食事を心掛けましょう。
適度な運動も疲労回復に役立ちます。
疲労をため込まないよう、日常生活で気を付けてみてくださいね。