普段、歩いていても腰が痛い、起きてから腰が痛いのは毎日、という人が増えています。
慢性腰痛症は、腰の痛みが3か月以上続いている状態を指します。急性腰痛症(発症後1か月以内)、亜急性腰痛症(1~3か月)、慢性腰痛症(3か月以上)に分けられます1。原因として、以下の病気が関与していることがあります。

1,腰部椎間板ヘルニア: 腰椎の椎間板が圧迫されて神経を刺激することで痛みが生じます。

2,椎間関節症: 脊椎の関節が変性し、炎症や痛みを引き起こすことがあります。

3,変形性脊椎症: 脊椎の変形が腰痛を引き起こすことがあります。

4,腰部脊柱管狭窄症: 脊柱管が狭くなり、神経圧迫が痛みを引き起こすことがあります。

5,骨粗鬆症: 骨密度の低下が腰痛の原因となることがあります。

また、特異的腰痛として特定できる原因がない場合もあります。

非特異的腰痛は、姿勢、ストレス、神経過敏などが影響を与えることがあります。
治療としては薬物療法やリハビリテーションが中心となります。
日常生活上の工夫やストレスの解消も重要です。

腰痛を予防するための方法

腰痛を予防するために以下のポイントを考慮して生活してみてください。

1,適切な姿勢: 正しい姿勢を保つことは腰痛予防に重要です。長時間同じ姿勢でいる場合は、休憩を取り、姿勢を変えましょう。

2,運動とストレッチ: 腰の筋肉を強化するために運動を行い、柔軟性を保つためにストレッチを行いましょう。特に腹筋や背筋のトレーニングが効果的です。

3,重いものを持つ際の注意: 重い物を持つ際は、腰を曲げずに膝を曲げて持ち上げるようにしましょう。腰に負担をかけないように注意しましょう。

4,適切な寝具と寝姿勢: 寝具は腰をサポートするものを選び、寝る際は背骨が直線になるような姿勢を心掛けましょう。

5,ストレス管理: ストレスは腰痛を悪化させる要因となります。リラックス法やストレス解消の方法を取り入れましょう。

これらのポイントを意識して、腰痛を予防しましょうね!

腰痛の治療法はいくつかあります
以下にいくつかの方法を紹介しておきますね。

1,薬物療法:
非ステロイド系抗炎症薬 (NSAIDs): ロキソプロフェン、ジクロフェナク、イブプロフェンなどがあります。これらは痛みを和らげる効果があります。
オピオイド: 強い腰痛に用いられる鎮痛剤です。適切に使用すれば依存症の心配はありませんが、副作用に注意が必要です。
アセトアミノフェン: 副作用が少なく、安全性の高い解熱鎮痛薬です。

2,神経ブロック療法:
神経の圧迫を取り除くために局所麻酔薬を注入する方法です。ペインクリニックで行われます。

3,理学療法 (リハビリテーション):
運動療法: 有酸素運動、筋力トレーニング、ストレッチなどで痛みを和らげ、機能回復を図ります。
物理療法: 寒冷療法、温熱療法、水治療法、牽引療法、マッサージなどがあります。

これらの治療法は、痛みの原因や症状に応じて選択されます。
日常生活に支障が出るほどひどい腰痛には、早めに医療機関を受診して適切な治療方法を相談しましょう。