気功は中国で4000年も前から行われている健康法です。気功の「気」は元気、病気、気持ち、気分の気です。英語で「Qi(またはChi)」と書き、「チー」と発音(中国語の気の発音と同じ)します。気の本態は解明されていませんが、生命エネルギー、宇宙エネルギーとみなされ、1から20ヘルツの低周波の波動の性格を持っています。
気功は体内の気を巡らせ、宇宙、大地、樹木など外部の気も取り入れます。約2000年前に書かれた中国最古の医学書「黄帝内経」には、気が病気と深いかかわりがあり、気功は病気の予防、治療、寿命を伸ばす効果があるとされています。

 気功は保健医療気功としての「軟気功」と、武術気功としての「硬気功」に大別されます。軟気功は自分で気を養う「内気功」と自分で養った気を他人に与える「外気功」に分けられます。

 気功法の種類は非常に多く、現在中国では2,000を超える流派があるといわれています。これらの中には体操のように身体を動かす「動功」と、座禅やヨガのようにあまり動かない「静功」があります。

気功は、体に良い影響を与えるとされています。具体的には、以下のような効果が期待できます。

1,血流の改善:気功は血液やリンパの流れを良くし、酸素や栄養素が体の隅々まで行き渡るようにします、

気功は血流を根底から良くするので、寿命も延びます。
血流が良くなると、酸素と栄養素が体の隅々まで運ばれます。
酸素と栄養素が体の隅々まで運ばれていると、細胞が活き活きとして若返ります。寿命というものが、はじめから決まっているのかどうかはまだ解明されていません。
しかし、気功などの健康法を行えば、何もしないよりは必ず寿命を延ばすことができます。
特に、自分の足で歩くことができるという健康でいられる期間、健康寿命は間違いなく延びます。
人生100年時代と言われています。ただ長生きするだけではなく、健康な状態で長生きすることが大切です。

2,ストレスの軽減:気功の練習はリラクゼーション効果があり、自律神経を整えることでストレスを軽減します。

気功は自律神経を整える効果があるとされています。自律神経は、体の基本的な機能(心拍数、消化、呼吸など)を調整する神経系で、ストレスや不安が高まるとバランスが崩れやすくなります。
気功の練習を通じて自律神経が整う理由は以下の通りです:

深い呼吸: 気功では深くゆっくりとした呼吸を行います。これが副交感神経を刺激し、リラックス効果をもたらします。
リラクゼーション: 気功の動作はゆっくりとしており、心身をリラックスさせる効果があります。これにより、ストレスが軽減され、自律神経のバランスが整いやすくなります。

集中力の向上: 気功は心を静め、集中力を高める練習でもあります。これが精神的な安定をもたらし、自律神経の調整に寄与します。

これらの要素が組み合わさることで、気功は自律神経のバランスを整える助けとなります。もちろん、個人差があるため、効果を感じるまでに時間がかかることもありますが、継続的に行うことで徐々に効果が現れることが期待されます。

3,免疫力の向上:気功は免疫系を強化し、病気に対する抵抗力を高めるとされています。筋肉と関節の健康:気功の動きは柔軟性を高め、筋肉や関節の健康を維持するのに役立ちます。

気功には多くの功法がありますが、自分で練功した場合は、アドレナリン、ノルアドレナリン、コルチゾールなどが40分間の錬功直後に減少し、ナチュラルキラー (NK)細胞活性、インターロイキン (IL)-2などが増加した。 これらのことから交感神経活動水準が低下し、ストレスが緩解し、免疫能が向上することが明らかとなったのです。

4,筋肉と関節の健康:気功の動きは柔軟性を高め、筋肉や関節の健康を維持するのに役立ちます。

気功は筋肉と関節の健康に良い影響を与えるとされています。気功の動作はゆっくりとしたリズムで行われ、筋肉や関節に無理な負担をかけずに柔軟性を高め、血流を促進します12。また、気功はリラックス効果もあり、ストレスの軽減にも役立ちます。

例えば、「八段錦」という気功法は、全身の筋肉と関節をバランスよく動かすことで、体全体の調和を図ることができます1。このような動作は、特に高齢者や慢性的な痛みを持つ人々にとって有益です。

気功法(八段錦)とは

 気功には多くの種類や方法がありますが、「八段錦(はちだんきん)」が簡単で大きな効果が得られるといわれています。八段錦は日本では太極拳と合わせて行われることが多く、なじみ深い気功法です。八段錦は「八つの部分からなる錦のように編まれたもの」という意味で、今から800年以上前の宋の時代につくられた古典的な気功です。なお、錦(きん)とは、厚手絹織物の総称のことです。

 八段錦の中にも多数の流儀がありますが、ここでは天津中医学院の周稔豊(Zhou Renfeng)教授の方法を紹介します。これら八段錦の一連の動作と呼吸法は、準備運動としての役割もあります。一つの動きにつき一呼吸しながら行っていきます。それぞれ三回ずつ行います。

第一段錦

 両手で天を支えて三焦(呼吸、消化、排泄の内臓)を整える。

 全身を動かしながら内臓全体のバランスをとることを目的とします。

第二段錦

 馬歩(腰を落とし、両足を左右に広げた騎馬位で立つ)で、大鷲を射るように左右に弓を引く。

 肺の動きを活発にさせ、新陳代謝を促進することを目的とします。

第三段錦

 交互に片手を上げて脾と胃を整える。

 胃腸の働きを盛んにし、消化吸収を促進することを目的とします。

第四段錦

 交互に後ろを振り向いて心身の疲労を癒す。

 首を通るたくさんの経路から気を通していくようなイメージで行います。

第五段錦

 二段錦と同じように馬歩で、尾を振って頭で大きく円を描くように揺らし、心火(イライラ、ストレス)を消す。

 血液循環を整えることを目的とします。

第六段錦

 両手で足を撫で上げて腎と腰を強くする。

 腎臓の働きを盛んにすることを目的とします。

第七段錦

 馬歩で左右交互に拳を突き出して目を開き、気功を増強する。

 全身を使い、組織・細胞に活力を与えることを目的とします。

第八段錦

 直立して背中を七回伸ばして、あらゆる病気を治す。

 全身の気を下に落としていくことを目的とします。

気功法(八段錦)の健康効果

 気功は調心(リラックスした状態での精神集中)、調息(呼吸を整える)、調身(姿勢を整える)の3つの要素で構成されています。八段錦は、動作自体は単純ですが、毎日三回行えば血流や循環が良くなるといわれています。リラックスのため、一日一回落ち着く時間を設けるため、ストレッチのため、と目的はそれぞれですが、習慣的に行うことで心地よさを味わえるかもしれません。健康管理の一つとして試してみてください。

5,全身のバランス調整: 気功は体内のエネルギーの流れを整えることで、全身のバランスを保ちやすくします。
気功は全身のバランス調整に非常に効果的です。気功には「静功」と「動功」の二種類があり、それぞれ異なる方法で体のバランスを整えます。

静功: 目立った動きを行わず、静止した状態で姿勢を正しく保ち、体の各部を整え、気の流れを良くします。

動功: 関節を動かし、腱を伸ばし、筋肉を強化することで、バランスを整え全身を調整します1。
また、気功の「三調節」(調身、調息、調心)を実践することで、心身のバランスを整えることができます2。これにより、リラックス効果やストレス軽減、全身の調和が期待できます。

また、これらの効果により、健康寿命を延ばすことが期待されています。



健康寿命とは、健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間を指します。気功を続けることで、体の機能を維持し、より長く健康で活動的な生活を送ることができるでしょう。

自身で出来る気功の基本的な練習方法

気功の基本的な練習方法には、以下のようなステップがあります:

姿勢を整える:立位または座位で背筋を伸ばし、リラックスした状態で行います。頭を天井に向け、胸を開くようにします。

呼吸法:鼻からゆっくりと息を吸い込み、口からゆっくりと息を吐き出します。呼吸は深く、リズミカルに行います。

気の集中と循環:目を閉じて心の中心に意識を集中させ、体内の気の流れを感じるようにします。

動作の練習:ゆっくりとした動作を行い、気の流れを意識しながら体を動かします。例えば、手を前に伸ばして円を描くような動きなどがあります。

静的なポーズ:特定のポーズをとり、静止した状態で気を感じる練習をします。

これらのステップを毎日続けることで、気功の効果を実感できるようになります。気功はリラックス効果が高く、心身のバランスを整えるのに役立ちます。

気功の頻度は個人の体調や目的によって異なりますが、一般的なガイドラインとしては以下のようになります:

初心者の場合: 最初は週に2〜3回、各セッションが20〜30分程度が理想的です。これにより、体が徐々に気功に慣れていきます。

中級者以上の場合: 体が慣れてきたら、毎日行うことが推奨されます。1日15〜30分程度の練習が効果的です。

健康維持やストレス解消が目的の場合: 毎日少しずつ行うことで、持続的な効果が期待できます。朝や夜のリラックスタイムに取り入れると良いでしょう。

重要なのは、自分の体調やライフスタイルに合わせて無理なく続けることです。体調が優れない時や疲れている時は、無理をせず休むことも大切です。

気功にはさまざまなポーズがありますが、初心者におすすめの基本的なポーズをいくつか紹介します。

  1. 立禅(りつぜん)
    立禅は気功の基本的なポーズの一つです。以下の手順で行います:
    足を肩幅に開き、膝を軽く曲げます。
    背筋を伸ばし、リラックスした状態で立ちます。
    両手を前に出し、軽く丸めた形で保持します。手のひらは内側に向け、指先は軽く触れ合う程度にします。
    深くゆっくりと呼吸し、体内の「気」を感じながら立ち続けます。
  1. 坐禅(ざぜん)
    坐禅は座って行う気功のポーズです:
    座布団やクッションの上に座り、背筋を伸ばします。
    両足を組み、手は膝の上に置きます。
    目を軽く閉じ、深くゆっくりと呼吸します。
    心を静め、体内のエネルギーの流れを感じます。
  1. 太極拳の基本ポーズ
    太極拳の動作も気功の一部として取り入れられます:
    足を肩幅に開き、膝を軽く曲げます。
    両手を前に出し、手のひらを上に向けます。
    ゆっくりと腕を動かしながら、呼吸を合わせて動作を行います。

これらのポーズは、気功の基本を学ぶための良いスタートポイントです。さらに知りたい方はご自身で調べて自分に合うやり方を取り入れて学んでください。

これを読んだ方々が健康で幸福な人生になって行くことを切に望みます。

気功師は短命と云われるゆえんは、気功師は寿命が短いと言われているのは、有名な気功の先生が若くして亡くなっているからです。

「癌を治した先生が癌で亡くなった」「患者さんから邪気をもらったからだ」「気功治療は自分の生命エネルギーを奪われる」そんな話を耳にすることがあります。

しかし、患者さんから邪気を貰うということはありません。邪気というのは思い込みです。気功治療で、自分の生命エネルギーが奪われることもありません。

気は波動ですので、いくらでも作れます。そして、体内で余っている気が手から出て行きます。それを患者さんに与えているのです。無理して気を与えているワケではありません。

ですので、気功師の寿命が短くなる理由は他にあります。それは、気功のやり過ぎです。

気功治療は、相手に気を送って相手の気を増幅させます。気は波動です。波動と波動をぶつけるので、気を送る側の波動(気)も増幅されます。

つまり、気功治療は、気功を行っているのと同じ事になります。患者さんがいっぱい来る人気の先生は、一日中気功をやっていることになります。

気功治療を行う先生には、困っている人を助けたいという想いがあります。そのため、つい無理をして多くの人に気功治療を行ってしまいます。

その結果、気功のやり過ぎとなって、自分の体が傷ついてしまうのです。

気功のやり過ぎで起こる体調不良を、偏差と言います。体からのサインを無視して、さらに高い効果を求めて長時間気功を行ったとします。

そうしますと、気道が気の圧力に耐えきれずに、炎症を起こします。気道が炎症を起こすと、細胞も炎症を起こします。長時間、体がかなりの熱さを感じます。精神的にも、興奮して寝れなくなります。口に口内炎が出来たりもします。そのようなときは気功を使うのを休む方が良いです。
それ以上無理して気功を行っても、気道が炎症を起こすだけです。気道は太くなりません。無理をしても逆効果です。体の熱が収まるまで、気功を行わないことがベストです。

寝て休むと云うことで身体はある程度整ってきます。寝ると余分な気が体から放出されます。ですので、一晩寝ると偏差も治ります。
口内炎は一日では治りませんが、「体が熱い」「気持ちが悪い」などの軽い偏差は寝れば治ります。

もしくは、程度の軽い偏差なら、寝なくても半日もすれば治ります。日常生活も、不快ですけど続けられます。
「体が熱い」「気持ちが悪い」「口内炎ができて痛い」程度ですと、まだ気功を行おうと思えば行えます。

そして、気功に神がかり的な効果があると信じてしまうと、多少の偏差を気にせずに気功を続行してしまいます。

偏差を無視して気功を続けると、気道が炎症を通り越して、気道が破れます。気道が破れると、力が出なくなってヘロヘロになり、外にも出られなくなります。
内臓が炎症を起こすと、下血したり、起こる異変も重症です。一週間前後、日常生活がまともに送れなくなります。
気功は魔法ではありません。気功に神がかり的な効果はありません。無理をしても逆効果なだけという事を、しっかりと理解することが大切です。

こうやって実例を出すと怖く聞こえますが、気道を破るのにはそれなりの気の実力が必要です。ですので、初心者の方であれば、その心配はいりません。
と言いましても、早く上達したいがために、休みの日に一日中気功を行う方もいます。気功を初めたばかりでも、長時間続けて気功を行えば偏差を起こします。

そのため、「体に異変が起きたらすぐに気功を終了する」という意識は、気功を初めたばかりの人にも必要です。

体の中で細胞が炎症するのには二つの理由があります。異物を排除しようとするときと、死んでしまった自分の細胞を排除しようとするときです。

風邪をひいたときは、細胞が炎症を起こして熱を出します。そして、その熱でウイルスを排除しようとします。これは、異物を排除しようとするために起こる炎症です。

それに対して、気功で起こる炎症は、死んでしまった自分の細胞を排除しようとする反応と考えられます。炎症を起こした部分には、新しい細胞が作られます。

新しい細胞が作られるときには、細胞分裂が行われます。細胞分裂に失敗すると、DNA通りの細胞が作られずに、癌細胞が作られてしまうことがあります。

そのため、炎症を繰り返すと、癌細胞が作られるリスクが高くなります。

細胞の炎症の危険は日常に溢れています。熱い食べ物や飲み物は、食道の粘膜の炎症を起こします。辛い食べ物も同様です。

アルコール度数の高いお酒を飲んでいる人が、「のどが焼けるようだぜ」と言っているのを聞きます。あれは実際に焼けています。

度数が高くなくても、お酒は飲み過ぎると全身に炎症を起こします。特に飲酒は、食道、大腸、肝臓に悪影響を与えます。

ですので、「肝臓が強いから」「ガンマGTPの値が正常だから」と言って、お酒を飲み過ぎるのは危険です。

健康に良いとされるスポーツも、やり過ぎれば体が炎症を起こします。もちろん、気功も例外ではありません。
とは言いましても、神経質になり過ぎては、何もできずにつまらなくなってしまいます。ストレスでも細胞は炎症を起こします。
体には炎症を抑える力があります。そして、皆さんが普段飲んでいるコーヒーや緑茶には、炎症を抑える働きがあります。

ですので、体が炎症を起こすようなことを、やり過ぎるのが良くないということです。細胞の炎症を繰り返すと、癌になるリスクが上がります。

そのため、寿命が短くなる可能性があります。

まとめ【気功法で寿命を延ばせるのか】

気功は健康法ですので、気功を行えば寿命が延びます。気功を行うことで血流が改善します。血流が良くなると、免疫力、自然治癒力が上がります。

免疫力が上がると病気にならなくなります。また、病気になったとしても治りやすいです。

気功師の寿命が短いと言われるのは、一日中気功治療を行うからです。気功治療は、気功を行っているのと同じです。

要するに、気功師は気功のやり過ぎです。健康法も、やり過ぎれば逆効果となります。自分の身体から邪気を祓わないと、運気も低迷していき自分の体を傷つけてしまいます。

気功をやり過ぎて体調が悪くなることを、偏差と言います。気の圧力に気道が耐えきれなくなって、気道が炎症している状態です。

気道が炎症すると、体の細胞も炎症を起こします。炎症を起こした部分には、新しい細胞が作られます。

新しい細胞が作られるときには、細胞分裂が行われます。細胞分裂に失敗すると、癌細胞が作られてしまうことがあります。

ですので、炎症を頻繁に繰り返すと、癌細胞が作られる可能性が上がります。そのため、寿命が短くなる恐れがあります。

炎症を起こさないようにするには、極端な事をしないことです。食べ過ぎや飲み過ぎ、運動のし過ぎや気功のやり過ぎはいけません。

気功が寿命を縮めるわけではありません。やり過ぎるのが良くないという事です。何事も、度が過ぎると体に害になります。物事はその人の考え方次第です。

気功を使える気功師にも孤高の流せる力の差や精神力が異なっており、記してある書物や考え方が心理に沿っているかを私は見極めます。ブログを読んでも必要なところだけ自身の養分になればと思い記しました。

気功は自然界のエネルギーが流れを作っている気流です。使い方、考え方ひとつで人生をも変える強大なエネルギーになると信じます。気功を使う人にも辛いこと、戒めも記しておきます。気功法を使って幸福な人生にしていってください。

中国気功、気功の本多数参照、引用、 健康長寿ネットブログ参照、引用、気功師のまことさんブログ参照、引用